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長い道のりの第一歩



こんにちは。
1週間ほど、Haugesundに行っていました。昨日Trondheimに帰ってきました。

Haugesundといえば、私の婚約者が働き、住んでいる街でして、
今後私も住んでいくであろう街です。
今回の滞在も、彼の会社の人事の方が、なんともやさしいことに
私の就職活動の第一歩の手助けをして下さるということで、面接に行っていたのです。

面接といっても彼の会社に就職するわけではないので、面接の練習&心構えの伝授みたいな感じでしょうか。
まず指定された通り、パーソナルテストと言葉のロジックテスト、statisticalテスト(統計テストっていうんでしょうか)をコンピューターで事前に受けて、履歴書と志望動機書を書いて送りました。

一連のテストは使用言語が選べて(ヨーロッパ言語のみ)、
英語でしましたけど、ぽんぽん答えていかなければならないテストに
馴染みのない単語がいっぱい出てきて(株、為替、ビジネス用語等)、
え〜とかなってる間に時間がすぎ、結果は悲惨であったと想像します。

面接は基本ノルウェー語、分からなければ英語で説明してくれるというものでした。
私一人に人事の専門家二人で、いろいろな想定質問をしてくれ、それに必死で私が答える。
のち、彼等がそれに対してフィードバックをくれる。まさしく、個人就職活動サポーターを得た感じでした。
内容は細々書きませんが、面接を通して私がすべき事として、浮かび上がったことは、

ーすぐにでもNALと話すこと(日本とノルウェーの建築士システムの差をふまえ、
私のノルウェーでの資格取得について話し合う。この話し合いを始めたということが大事で、こちらでの立場が分からない場合、仕事に申し込みにくい。具体的にはこちらではノルウェーの大学の建築学科でマスターをとると、そく日本でいう一級建築士になるが、私はノルウェー人でないけど、どうなのか?また私が日本で建築士資格を取った場合はそれをすぐ読み替えてくれるのか等)
ーポートフォリオを作る
ーこっちから日本に書いているレポート等は興味深いので、目に見える形でもっと売り込む
ー落ち着く(長期戦で!)
ー自分の性格を知る(意見強し。協調性についてはどうなのか。)
ー前向きな話し方、捉え方。表現の仕方を心掛ける(大事な事:never blame anyone or anything else/ don’t hide anything! /don't try to be more than real you.)
ー履歴書に予備校も書け!(日本だと書かないかと思うけれど、こっちだと浪人がそこまでコモンでないので、この一年何しててんってことになるから)
ー人材派遣会社を使うという手もある。
ー志望動機書はもっとSpecificに、もう少し簡潔に。完璧なノルウェー語でなくてよいので、ノルウェー人に手直ししてもらわなくて良い。私のノルウェー語能力を見る機会でもあるから。2ページ以内にまとめる。

今回分かった事として、Haugesundでは建築設計事務所が2、3ある。一つは現在移転中のようで、場所が不明だが、他の二つについては場所を確認。ともに興味深い物件をもって活動されているよう。規模は従業員10名程度。


今月末ストックフォルムに学会でいくんだけれども、飛行機がオスロ経由なので、その後オスロにすこし止まって、さっそくNALと話し合う機会を持とうかと思います。(他にも日本大使館とか修士論文関係とかでオスロに用事もあるし。)

いずれにせよ、職がみつかっても労働許可書がおりるのに上手く行って2、3か月、
上手く行かなければ、長期かかることが予想できるので、
いまからじっくりじっくりつめていって、職が見つかった際にはスムーズに行くようにしたいものです。まあ、どっちみち時間がかかるのなら、こっちもそのアドバンテージを十分に活かして、
研究の方をじっくりとし、その発表とうにも時間を割いてもいいのだと
思えるようになってきました。

外国できちんと働くということや、外国に住み着くというのは簡単ではないけれど、
こっちの人と一緒になると決めた以上、覚悟を決めるべきだと
今回腹をくくりました。もちろん日本人として、日本の建築界との関係や
日本社会への貢献をしていきたいけれども、まずこちらで生活基盤を築く事は至極大事です。
またノルウェーでは女性の社会進出がすすんでいるし、男性も女性を養う気はないので、
望むところだ!私は私のしたいようにやるぜ!とむしろ意気込みます。

とりあえず、この長い道のりネタは私が私を励ますページとして機能しそうです。(苦笑)
# by motokologic | 2007-02-07 05:10 | Architecture

Nightlands

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いつかは訳してみたいノルウェー語の本として、
ノルウェーの建築理論界の巨匠 
Christian Norberg-Schulz (クリスチャン ノルベルグ シュルツ)の
Nattlandene -om byggekunst i Norden-
があります。
英語版も出ていて、英題は
Nightlands -Nordic building- です。
現在の私のノルウェー語ではとても理解できないので
英語版をながめるのみです。

日本では、いや世界でもあまり多くを語られないノルウェーの建築ですが、この本の中では
スカンジナビアの国々の中でのノルウェーの建築を、各々の国の持つ自然を比較しながら書いていたり、
ローマに長く滞在した著者として、ヨーロッパの南と北を比べて書いたり、
自然との結びつきについて多くのページが割かれているのが興味深いです。

しかし、ノルウェーの近代建築に関しては
そもそもノルウェー建築界に近代建築は存在するのか

という、それをいっては、元も子もないのではという発言が、
巨匠建築理論家の口からもれているのは、なんとも正直というか、
一読者として、またノルウェーの建築界に携わっていきたい人間として
苦笑せざるを得ません。

その割とぼんやりしたイメージのノルウェー建築に関して、
なんとか明らかにしようとした試みといったものを本書から感じます。

Nightlands: Nordic building(English)
ISBN: 0-262-64036-8
Publisher: The MIT Press
Year: July 3, 1997
# by motokologic | 2007-01-26 21:57 | Books-Music

Patrick Geddes 奨学金





ご報告です。

この度、Patrick Geddes 基金というところから、
修士論文関連の研究費&プロジェクト費として
35万円ほどの奨学金をいただくことが出来ました。

Sir Patrick Geddes(1854ー1932):スコットランド人
自身、エコロジスト、生物学者、都市計画家、社会学者の顔を持つ。

“This is a green world, with animals comparatively few and small, and all dependent on the leaves. By leaves we live. Some people have strange ideas that they live by money. They think energy is generated by the circulation of coins. Whereas the world is mainly a vast leaf colony, growing on and forming a leafy soil, not a mere mineral mass: and we live not by the jingling of our coins, but by the fullness of our harvests.”
- Patrick Geddes
(引用 下記サイトより)


彼の考えに基づいて設立されたのがPatrick Geddes 基金。彼の遺産をもとに成立っています。
奨学金の対象になるのは、建築家、社会計画家(コミュ二ティと共に働いている人のイメージ)、プロジェクトを遂行しようとしている研究者、環境問題にとりくんでいる研究者等。
オスロ大、もしくはNTNUで教育を受けている(所属している)者が対象の用です。
今後該当分野で、上記2大学に来れる方は要checkです。
オスロ大学図書館がこの基金を管理していて、他にも数多くの奨学金システムがあるようです。ノルウェーに研究で来られる方は是非チェックを!

Patrick Geddesについて(上の引用のリソース、英語)

オスロ大学の奨学金基金(UNIFOR: For valtningsstiftelsen for fond og legater ved Universitetet i Oslo, ノルウェー語)

(Patrick Geddes奨学金に関しては毎年10月頃情報開示)

満額は60万円ほどですが、今回の場合たぶん私と、他の候補者の方が分け合った形になったのではと理解しています。

人様に研究費をいただくというのは、なんともありがたいことで
大事に使わせていただきたいと思います。
おかげさまで、イースター休暇にまたVegaにプロジェクト実行に行けそうです。
(何に付いてプロジェクト持ってるのか全然書いてない気がしますが、そのうち書きます。。。)
そもそもこの奨学金に関して、ヴェガで泊まったゲストハウスに同じ時期泊まってた人が、
こういうのあるの知ってる?と教えてくれたのでした。大変ありがたかったです。

話変わりますが、最近判明したこととして、
ー修士論文最終提出が5月20日頃である (早!普通のノルウェー人は6月中旬なので、そうなのかと思っていたら、国際コースの場合は、コースが終わったら自国に即帰る学生が多いので、
早めに提出させて、帰るまでに評価を確定してくれるらしい。)
ー論文のドラフトにあたっては提出3月下旬 (死に早い!二か月切ってるし。。)
ー最後のプレゼンが6月で、中旬には全てが修了す(これはいいことです。その後、日本での試験勉強に集中できます)

以前書いていた、教授にはっきり言う問題に関しても、実行いたしまして、
すっきり致しましました。

下記(連載、第2回にでている写真参照)のスカートをはいたスコットランド人といい、
この奨学金といい、なにかとスコットランドと御縁のある2007年1月となりました。
いつかはいってみたい場所ですね。
# by motokologic | 2007-01-26 13:51 | Landscape/ Urban pla

連載 第2弾 我が街トロンハイムについて



またもや宣伝です!

母校の北野高校の同窓会のWeb site
つまり 六稜Webでの連載第二弾がアップになりました。

今回は私の住む町トロンハイムについて書いています。
気がつけば、このブログでもあまり書いたことがないので、
トロンハイムってどんな街なんか、まったくわからへん
って言う人にも興味深いかも。

ワールドアイから「北へ2007」
我が住む街トロンハイムについて

で是非ご覧ください。
# by motokologic | 2007-01-23 09:53 | About Norway

自宅学習と雪景色



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最近は前にも書いたとおりもっぱら自宅学習です。
海外生活を常に共にしている4年目のMacもきちんと(今年の私の合い言葉!)
働いてくれています。学業だけでなく、他の執筆、他のデザイン関係、そしてコミュ二ケーションツールとしてとなにかと酷使しているにもかかわらずです。ありがとう。あなたの次も絶対にMacでいくからね。

と相棒との愛を確かめあったあとですが、こちらの雪景色を御伝えしましょう。
景色を見ながらスキーに行きたい行きたいと思いつつ、学業学業と念じてあきらめ、
行けば良かった、いい気晴らしになったのにと後に後悔するというような日々を送っております。
体によくありません。
しかしこの雪景色だけで、近所のスーパーに行くことも俄然おもしろく感じられる
のはなかなか幸せです。

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思いがけない形を強調してくれる雪。ベンチもなんだか、より印象的に。
(しかしベンチの役目果たさず。)
# by motokologic | 2007-01-22 13:10 | Daily life