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質問への答え2

先ほどの方から、また質問をいただいたので、載せておきます。
実際にあったことのない方で共通の興味を持った方から、こうしてコンタクトをいただくのも
何かの縁で、こういうのもブログ書いててよかったなと思える瞬間でもあります。

質問:北欧の大学院で学ぶにはコネクションのある日本の教授からの推薦状が必要ですか?


アメリカの大学院で学ぶには日本の教授から推薦状がいるとのことですが、ノルウェーの場合、募集要項にはそういったことは書いてないと思います。(少なくとも私の入ったコースの場合そういうのはありませんでした)
しかし、教授も人間ですから、どこの馬の骨かわからない人間を入れるよりはやはり身元保証のようなものがあると違ってくると思います。
私の場合は、入ったコース自体が今までの建築設計の分野と少し異なる分野で、
大学のHPで公開されている情報だけではどういったコースなのかわかりかねたため、
教授に直接コンタクトをとってお話を伺いに行きました。(彼氏をたずねていったついでに)
そこで、私としても非常に魅力的なコースであると再確認し、
はじめは話すつもりもなかったプライベートなことまでお話し(彼氏がノルウェー人で一緒に過ごせる可能性を探っている等)、私の教授はノルウェー人なのですが、教授自身もネパール人の奥さんをもち国際結婚経験者のため、非常に理解を示してくださり、
彼自身が私を推薦するといってくださいました。

私の所属する大学院での入試は、学部時代の成績、エッセイ(なぜ他の国や大学でなく、その大学の学科で学びたいのかを書く)、英語の能力の証明(TOFLE等で基準点数が決まっていて、それ以下だと絶対に入学できないが、規定以上とっても有利にはならない)の3つが争点でした。
教授は応募されてきた候補生の中から、彼(もしくは彼女)がいいと思う定員内の学生を推薦するわけです。それからoffice of international relationという留学関係のすべてを司るofficeが最終決定を下しました。
私の場合学部時代(私は琉球大学の工学部建築コース出なのですが)の成績は非常に良好であったし、英語の能力もクリアしていましたが、エッセイは自宅で時間をかけて書けるので、彼氏に英語チェック等してもらいつつ、情熱的に書いたとでも申しておきましょうか。
しかし優秀な似たような成績の者が集まってくる環境では、つまり教授の推薦は非常に強力であったと思います。
よってもし興味のある研究室を見つけた場合は、教授と直接コンタクトを取ってみることをおすすめします。私の友人でもコンタクトを取らずに応募して、あっさり無視されたという人もいます。それともし日本で修士課程を終わられてから行く場合は、大学によってはダブル学位を認めない、つまり修士をすでにもつ者には修士課程に入らせないというのがあります。うちの大学はそうで、うちのコースにもすでに修士の学位をもっていてそれを伏せて応募し、共に学んでいる学生がいますが、その人はすごく怒られてました。(追放とかにはならないみたいですが)

それから、イタリアで2年、ノルウェーで学んで2年目の人間として思うのは、現代の造園の分野で一番進んでいるのはやはりアメリカのような気がしています。
イタリアやフランスは伝統的な造園があるかわりに、その重い伝統のおかげで新しいものを作り出す土壌があまりない。(建築もしかり)イギリスはそれよりは希望的である。そしてアメリカは伝統がない代わりに新しいものを作り出す土壌が十分にある。
北欧は造園という分野では、はっきりいってあまりピンときませんが(北欧の造園の歴史ってあまりありませんよね)、もっと大きなスケールで、人工的な造園というよりは自然と一体化した環境作りという意味では、人々の間に非常に強く根付いているものがあると思います。

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by motokologic | 2006-12-30 07:11 | Landscape/ Urban pla

質問への答え



当ブログに日本の大学院で造園学を学ぶ方からコメントを頂いて、
北欧でランドスケープを学ぶことの意義と
北欧において、ランドスケープという職業はどのような位置にあるのか
というご質問をいただいたので、私なりに答えてみました。
他の方にも参考になるかもしれないので、載せておきます。

北欧でランドスケープを学ぶことの意義は何かというご質問でしたが、
私の意見がどれくらい参考になるかわかりませんけど、私なりに答えてみたいと思います。
まず、ブログをみてもらったらわかると思うんですけど、私の専門は建築です。
よって、建物を建てる側としてもっとランドスケープを意識する必要があるんじゃないかと言うのが、私の着眼点です。私は建築士になり建築設計をしていくつもりですが、
その時に建築と外部の関係性を意識することは非常に重要だと思うからです。
今私が所属している学科はUrban Ecological Planningというコースで、「ランドスケープ」を学ぶ学科と名が打っているわけではないのですが、今までのUrban Planning(都市計画)のやり方を批判する形で、自然やそこに住む人びとにもっと焦点をあてた都市計画のあり方を探っている学問です。私としてはランドスケープ的視点を学びたいというのがって、ここに進学したので、ブログでは「ノルウェーでランドスケープを学ぶ」と題しています。


また北欧において、ランドスケープという職業はどのような地位にあるかという質問ですが、
他の北欧諸国についてはあまり知らないのですが、ノルウェーに関して言うと、
ランドスケープアーキテクトという職業があります。
彼等は地理学を専攻しているはずで、建築を建てる際はランドスケープアーキテクトとアーキテクト(建築士)とインテリアアーキテクトが協力する必要があります。
私はこちらでもアーキテクトになる立場の人間ですが、ランドスケープアーキテクトと話をしていると、彼らは
『我々は建物の建て方は知らないが、建物をどこに配置するかは知っている』という言い方をしますね。つまり建築家は建築をどのようなデザインにするかとか構造をどうするかとか考える訳ですけど、ランドスケープアーキテクトは建物をどのように配置し、ヴィジュアルインパクトをおさえるかとか自然との一体感を出すかというのを意識するようですね。
時に対立する立場にあるアーキテクトとランドスケープアーキテクトなのですが、ランドスケープアーキテクトによって、建築家がエゴで自然を虐げることへの歯止めがかかっているといってもいいのではないかと思います。

不思議なことにノルディックカントリーでは建築士さえも資格制度がなく、
大学の建築学科で5年間(学士&修士)の教育を受けると、日本の一級建築士にあたる肩書き’sivil architekt’がつきます。だから多分、ランドスケープアーキテクトも5年間の地理学部(Geografy)あたりで専門をしぼってゆけば、ランドスケープアーキテクトという肩書きがとれるのではないでしょうか。


私自身はノルウェー人のパートナーがいて(ノルウェーの前にイタリアで二年間学んでいたのですが、その時に出会いました)、それがきっかけでノルウェーにも訪ねていきましたし、
ノルウェーで私が出来ることは何かという視点で探っていて、やはり北欧の自然とともに暮らす姿勢に感銘を受けましたし、家具や建築も木の使い方等日本と大変に通じるところがって、
そういうことも生活を通して接することができればと思っていました。
こちらに家族がいることもあって、大変快適に過ごしています。学業終了後もしばらくはこちらで生活してくことになりそうです。

こちらの大学院に関して言えば、私は英語で学ぶ少し特殊なコース(International Master Course)に所属しているので、使用言語は英語ですが、もちろん普通の生徒はノルウェー語で教育を受けています。そういう普通のコースで学ぶためにノルウェー語を一年間学ぶコースというのもうちの大学(NTNU)では用意されています。きっと他の大学にもあるでしょう。

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by motokologic | 2006-12-29 10:25 | Landscape/ Urban pla

母校(北野高校)で連載!


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宣伝です!

今月から我が母校北野高校のホームページで、
「北へ2007」と題して、こちらでの生活について連載をもつことになりました。
当分一か月に一回、一年くらいの予定でしょうか。
是非御覧になってください。
ワールドアイのコーナーです。

一回目ということもあり、なんだが文章が堅いような、言いたいことが伝えられていないような
気もしないでもないのですが、是非みなさんの意見を参考にしながら、よりよいものにしてゆければよいと思います。応援お願いします!

ちなみにお世話になった母校へのピュアなボランティア活動でして、
写真やネタがこのブログとかぶることもあるかと思いますが、
ご了承ください。こっちが先ですから。

しかし、このお話をいただいたのも、ソーシャルネットワークMixiを通してですし、
そのMixiを作ったのも、北野高校出身の方ですし、
なんだか世の中って面白いですね。

では、よいお年を。
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by motokologic | 2006-12-28 23:49 | About Norway

今年も納め時

無事といえるかわかりませんが、とりあえず今学期も終了し、
今年も残すところはノルウェーでは一年で一番のイベント、
クリスマスのみといったところです。

今年は
ー修士課程が修了に一歩近付いた
ーノルウェー語が前よりは分かるようになった
ー彼氏が初めて日本に来た

というのが私の三大収穫でございました。
みなさまの励まし、支えありがとうございました。
皆様あっての私だと、リラックスした今痛感いたしております。

年末お忙しいことと思いますが、今年が皆様の良い年として納め
新しい爽やかな一年をお迎えになられますよう、遠くから祈っております。

トロンハイムにて 吉田素子
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by motokologic | 2006-12-21 11:46 | Daily life

Jostein Kirkerud

下のプラミッラさんの作品の横に飾ったあった作家の作品も
いかにも、北欧っぽいなとおもったので、載せておきます。
淡い色と、なんだか自然の枝をモチーフにしたようなところが、北欧ぽいんでしょうか。
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ふとおもったけど、人の作品の写真を取って、
勝手にこのブログに載せてるけど、著作権的にいいんだろうか。
まあ、いいと思った物しか載せてないし、悪口じゃなくてほめてるから
いいのかなあ。ある意味宣伝だしね〜。
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by motokologic | 2006-12-21 11:34 | Art-Color-Pattern

Pramila Giri

以前いった、うちの教授の奥さんのプラミッラ ジリさんの
一番の大作やっと写真取ったので、載せておきます。
冬のイメージだそうです。
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くしくも今日は冬至でしょうか。今日から日が長くなってゆくのかと思うと
本当にうれしいかぎりです。
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by motokologic | 2006-12-21 11:24 | Art-Color-Pattern

職業観 


みなさんこんにちは。
今日は最近考えていることについて書いてみたいと思います。
(注:長いです。まとまってないです。多少言葉に刺があります。)


突然ですけど、職業はみなさんにとってどういう位置づけですか。もちろんお金を稼ぐ、ご飯をたべていくためのものなのは当然ですけど、やっぱりそういう現実的な側面を超えて、仕事とは

自己実現と社会貢献 の手段でなのではないかと私は思っています。

学生のあまちゃんがなにゆっとんのと思わずにまあ聞いて下さい。私も来年に就職活動をひかえて、いろいろ考えてみたりしているのです。
上記の「自己実現と社会貢献」という言葉は何も私が考え付いた言葉でもなんでもなく、以前読んだ「理系人間のための人生戦略・坪田一男著」の中で語られていた著者の職業観で、深く納得したため、私もそれ以来そうなのではないかと思っているのです。

自己実現と社会貢献とは具体的に、建築家の仕事となると、
自己実現:自分のデザインした建築物が現実にでき、社会的評価を受ける(程度の差はあれ)。
社会貢献:自分のデザインした建築に住むもしくは利用する人々の暮らしが以前よりより快適なものとなる
単純に言えば、こういうことでしょうか。他にも執筆活動による自己実現と社会貢献とか研究者としてのそれとかいろいろ思いつくと思いますが。

現実問題、今私は都市計画学科に属していて、日本の大学でも卒論は都市計画学科で書いて、結果的に未だに思うのは、私は都市計画家というより建築家(向き)であると思うのです。私の意味する自己実現が実行できるのはやはり建築家としての側面が大きい。
特にこの修士の一年半で学んだことは、都市計画は一人ではできない。都市計画家は時にそのイニシアティブを取ることさえ、許されない。なぜなら都市計画の主役は住民であり、現実としてディベロッパーと法の間に割って入り、中を保つのが都市計画家。
建築家 兼 都市計画家というのは結構いますけど、建築家が ”デザイン”した都市はコルビジェのチャンディーガル(インド)であっても、オスカー・ニューマイヤーのブラジリアにしても、模型として、彫刻としては美しいけれども、住みやすそうには到底見えないっていう結果におわってますよね。もちろん時代が違えば、権力者お抱えの建築家/都市計画家が美しい街をいくつも設計していますれども、現代においては、人びとの階級格差がなくなる一方の社会においては(これ自体は喜ばしいことですが)、都市計画はもはや一人のイニシアティブの元に実行できるものではなくなった。

じゃあ都市計画家ってなにするの?しゃべりが上手な人つまり政治家?もしくは法律に詳しい人、弁護士に近いのであって、物理的にデザインしてなくない?本当に理系?文系に属した方がいいんじゃないの?ってのが、最近の私の解釈です。この職業は特に私にむいた仕事だとは思わない。(言葉がきつかったら、すいません。多分うっぷんたまってます。)

なんだか、話がずれてきていますが、なぜこんなことを考えたりしているかというと、
以前から気付いていましたが、どうもうちの教授が、私が学業終了後、UNESCO等の国際機関で働いたらいいのではないかと思っていて、割と頻繁にすすめられるからです。
理由は、私は国際的に教育を受けているし、語学も4か国語目を学んでいるし、(UNESCOの公用語は英語&フランス語)専門分野があるし、正直日本人女性技術者はどの国際機関でもこれから増やしていきたい枠なようだし、ということだけれども、私の気持ちはそちらには向いていない。

今まで、いろいろな国に住んでいったり来たりで根無し草になることへの危機感もある。そろそろ一つの国に落ち着きたい。今のところそれは家庭をもっていくであろうここノルウェーである。そしてなにより私がなりたいのは、ただの優れた建築家であって、建築家こそが自分の自己実現を満たしてくれると思っているからである。

私が建築より広い分野である都市計画に興味をもっているのは、広い視野で物事を見られる建築家になりたいから。
修士の2年間は建築の実地よりもどちらかというと研究の方にシフトした2年間で、多くのことを学んでいるから良かったのだが、これからは建築の実地の方に舵を切りたいと思っている。

将来的に国際機関に勤め、例えば恵まれない国の住宅供給プロジェクト等に関われるのなら、社会貢献の部分も多いにみたされると思うけれども、そうするにしても、建築の実際のプロセスを知ってる方が断然に貢献度も上がる。
つまりそういう仕事につくのはそれからでも遅くない。
UNESCO(思いっきりさっきから名指しですけど)の世界遺産に関わる仕事ってのは、良いとこどりをしているようでなんだか好かない。もちろんそのような美しいと認められた場所でも運営方法等で問題山積みなのは現実にしっているけれど、それよりは世の中には、とんでもないスラムに住む人たちとか、難民で家のない人たちとかがいっぱいいるわけで、そういう人たちを放っておくのかはどうかと思う。

とおもっているのだけれど、教授に自分の思いを伝えたほうがいいよな〜と思いつつ、今に至っています。たぶん早めに伝えた方がいいなあ。つまり普通にノルウェーで建築事務所に勤めようと思ってますっていうだけのことなんだけど。
自分のしたいことをするのが一番いいよね。やっぱり。
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by motokologic | 2006-12-18 01:54 | Landscape/ Urban pla

Kenneth Blom

今日NRK(ノルウェー国営放送)のsafariという芸術の番組で取り上げていた、
ノルウェー人の画家 Kenneth Blomは結構好きでした。

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来年一月にロンドンで個展があるようです。

詳しくは下記をどうぞ。
http://gallerihaaken.com/kunstnere.php?artist=1

このホームページにあるものより、番組で紹介してた作品の方が輝きをましてましたけど。


NRKはNorsk rikskringkastingの略なのですが、ノシュク (ク)リンクス クリン(ク)カシュネンと発音するように私には聞こえます。
このなんともややこしい発音を、ノルウェー語が全く分からなかった頃に彼氏に特訓され覚えた記憶があります。
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by motokologic | 2006-12-13 08:01 | Art-Color-Pattern

コペンハーゲン

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10月末にエンレン中の彼氏と会うために、コペンハーゲンで週末おちあった時の写真を載せておきます。コペンは一番身近な国際都市ですので、結構ショッピング目的にもなったりします。
私もデンマークブランドのセータージャケットを購入し、彼氏にいたってはセーター、ジーンズ、靴と一式購入しておりました。(一気にたくさん買って、当分かわない風習をお持ちなようです。)

それにしてもコペンハーゲンで絵になる写真を見つけるのは簡単でござんすね。
それにひきかえ、今所用で自分が取った絵になるノルウェーの写真を探してるんでありますが、
いかんせんどうにもみつかりませぬ。どうしても自然の写真になりがち。
人間がつくった文化的なもので美しいものはないのか。たとえばやっぱり建築だけど。
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by motokologic | 2006-12-12 23:01 | Cities in the world

試験ひとつ終了す。

今日はGender and Social Changeのテストでした。

話題がテストばっかりで申し訳ない。

とりあえず終わりました。4時間の筆記テストだったけど、2時間半くらいで引き上げてきました。一様設問には全部答えたけど、多少うろ覚えの理論を自分の言葉で勝手に説明とかしたので、英語がしょぼいことになってるでしょう。
受かってるとは思いますけど、評価は知りません。みんなガンガン書いてたからなー。相対評価にしたらやばいかも。でもみなさん真剣でよろしいことですね。

試験直前にイタリア系カナダ人で北海道に一年間住んでたクラスメイトに日本語で
「ガンバッテ〜」とかわいくいわれ結構エネルギーもらったな。「がんばろうぜ」
とかじゃないんだ。おまえもがんばれよって感じでした。でもその人21歳なのにマスター二年目で、飛び級とかしてるらしい。そういうのがあるのね、カナダには。ほ〜ほ〜。そら余裕でがんばって〜ゆえるわなーと思いました。

こっちの試験はかならず、年金取得者が試験監督でずら〜といるからなんだか不思議な景色です。お年寄りとしても仕事なのかボランティアなのかしらんけど、
若ものが一生懸命勉強してる姿はうれしいでしょうなあ。

ということで、おつかれー自分。月曜もまた試験あるけど、とりあえず泳ぎにでも行って洗い流してきます。ほな〜。
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by motokologic | 2006-12-08 21:20 | Daily life