カウンセリング その1

少し重いテーマなのだが、私がこちらで経験したとことして以前から書いてみたいと
思っていたことで、いい機会なので書いてみようと思う。
暗い内容嫌いという人は、どうぞ読みとばしてください。

私は今年に入ってからカウンセリングに通っている。
自分の状態がよくないなと思うときは週に一度。状態が比較的良いときは1か月に一度程度である。まずは通い出すようになったいきさつを書いてみたい。


去年9月〜10月、インド&ネパールにクラスで発展途上国における都市計画の実例調査のため
に一か月半行って来た。学ぶこと多く、楽しいことも多くあったものの、やっぱりいろんな国の人とまた価値観の違う人と共に過ごすことは自分の想像以上にストレスをためていたのかもしれない。こちらに10月末日に帰って来たときは、ノルウェーは日照時間が短く、暗くなりはじめていた。旅行で張っていた気が少し緩みんだところで、しかしノルウェーという地も全く慣れたところではなく、初めての事も多く、そして親しい友人もいない。もちろん彼氏は大きく力になってくれたが、付き合いの長い友人がとても恋しかった。
そんな状況で、どんどん寒くなり、それに適応できる服がなく、地面は氷り、それに対応できる靴もなく、、でだんだんと、何をするのもおっくうに、ネガティブなスパイラルに入っていくようになった。
正直言ってこれは今に始まったことじゃない。よくよく考えてみれば、高校2年の頃から今の今までかれこれ10年ほど、程度の差はあれども、ずーと引きずっていたことだ。10年という数字におそろしさすら感じた。自分でもずっと前からうすうすと気付いていたことだ、これこそが私の人生において問題だということを。
その時の状態の描写は避けるが、いづれにしてもこのままでいいわけがないことは自分でも分かっていた。その時ふと、うちの大学が留学生に配った、「こういう時にはこうしましょう」というようなパンフレットを眺めてみると、けがしたときはどうこうというようなものにあわせて、精神的につらいときは、、というようなカテゴリーがあった。ノルウェーは冬暗い国なので、鬱病になる人は本当に多い。福祉国家ということもあってそこらへんも充実しているようだ。
私たち学生の場合、学生のためのそういう施設があり、それはStudent Villageの中にある。私はプライベートなアパートに住んでいるが、そこはStudent Villageからとても近いので、私の家からもすごく近いということになる。
とりあえず、彼氏に付き添われていってみた。次の日に予約を取って、心療科の人(心理学者だと思う)に会って話を聞いてもらった。年末であった。しかしその人はにこりともしない人でなんだか話しづらく、言葉の問題もあって、ほんとうにこの人は私の言ったことを理解したんだろうか、という疑問が残った。そして、今回の様子を一週間に一度行う同僚との会議で話して、あなたがカウンセリングを受けるか否かを決めてこちらから連絡しますとの事だった。そして、この季節は鬱病のひとが本当に多く、みんな待っている状態でたぶんあなたも6〜8週間まつことになると思うとのことだった。そして、あなたのそのような状況で、私たち専門家があなたにどんなことが出来ると思いますか?と聞かれたのはびっくりした。こっちはわらにもすがる思いでいて、どう助けてくれるのかはあなたがたが導いていくことではないのか?それがプロフェッショナルってもんじゃないのか?と思った。 いちよう冷静に、私は今助けが必要で、プロフェッショナルな方々に話をきいてもらうということは、私にとって大きな助けになると思いますといって、その面談は終わった。

年末に電話が来て、年明けからカウンセリングをうけれる旨、そしてその日時をしらせる封書が年明けに来た。
そしてその日時に出向いた。わたしの担当になったのは50歳代と思われるデンマーク人の女性で、ボーイッシュでスタイリッシュな雰囲気でありながら、にっこりとしてくださる方で、低めの声で話されるのが落ち着いた雰囲気をかもし出していて私には心地よかった。聞けば、彼女は普通の心理学者でなく、もうすこしいろいろな経験を積んで、Clinic Social Workerという肩書きだった。つまり心理学者よりもより一層、社会が個人に与える影響というものを考慮に入れたカウンセリングをされる方で、よって私といったこちらに来てまもない外人のカウンセリングをうけもつことになったのだと思う。ほとんど待たずして治療を受けられたのは、本当にラッキーだった。そしてまた心理学者は一回(45〜60分)のカウンセリングに関して150kr(ぐらいだったと思う。2500円くらい。)課することができる(ってことはほとんどみんな課するんだろう)のだが、私を受け持ってくれたClinic Social Workerの場合、違うとことからお金をもらっているので、私たち患者は一切お金を払わなくてもいいというのも有り難かった。そういうのも福祉国家ゆえなのだろうか。たとえ精神的に少し問題があっても(という言い方は問題があるとおもうけれども)、社会の一員として面倒をみましょうと言われているようで、私は少しうれしかった。
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by motokologic | 2006-06-17 20:40 | About Norway
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